異類婚姻譚に見られる男性中心の倫理観-中日文学作品を中心に,异类婚姻故事中的男子中心伦理观以中日文学作品为中心
要 旨:世界において、異類婚姻譚は数多くある。異類婚が各国の政治的、宗教的、文化的思想を反映す るだけではなく、作品が作られた時代の社会や当時の人々の考え方にも反映している。本稿では、ま ず中日文学作品を中心に、中日異類婚の話型、主に異類女房譚を分析する。異類の女を「善玉役」と
「悪玉役」に分け、考察する。それらの考察から、中日文学作品の中に、婚姻譚に見られる異類の女 には「善玉役」であっても「悪玉役」であっても、異類男性中心の倫理観が見られる。「善玉役」と しての異類の女は男性の願望を叶えさせるための存在である。「悪玉役」としての異類の女は男性の 好色の口実になり、自分の誤りを隠す口実になる。次に、儒教と仏教の主張と中日異類婚姻譚に対す る影響を研究する。研究を通し、儒教と仏教が「男尊女卑」を主張していることが分かった。また、 儒教と仏教の伝来は、中日両国に影響をもたらし、男性中心の倫理観が徐々に中日の異類婚姻譚に投 影されていることが分かる。
キーワード:異類婚姻譚; 「善玉役」; 「悪玉役」; 男性中心主義; 「男尊女卑」; 儒教; 仏教
“异类”婚姻故事中的男子中心伦理观---以中日文学作品为中心
摘 要:在世界范围内,存在着许多人与“异类”结婚的文学作品。这些文学作品不仅反映了当时各国的政 治、宗教、文化的思想,也反映出作品创作年代的社会情况和人们对事物的看法。本文中,首先以中日 “异类”结婚的文学作品为对象,主要分析“异类”为女性的情况。在本文中异类女性被分成善良的角 色与邪恶的角色。经过研究,在这些文学作品中,异类的女性无论是以善良的角色出现,还是以邪恶的 角色出现,我们都可以看出“以男性为中心”的倾向。善良的异类女性满足男人的愿望,邪恶的异类女 性是男性好色、掩盖过错的借口。其次,本文对儒教与佛教的主张与对中日两国的影响做了研究。通过 研究发现随着宣扬“男尊女卑”思想的儒教和佛教的传播,“以男性为中心”的伦理观也逐渐投射在中 日的“异类结婚”文学作品中。
关键词:人与异类结婚的文学作品; 善良的角色; 邪恶的角色; 男性中心主义; 男尊女卑; 儒教; 佛教
目次
1.はじめに 1
2.先行研究と問題点 2
2.1 先行研究 2
2.2 問題点 2
3.異類婚姻譚の話型 3
3.1 異類聟譚 3
3.2 異類女房譚 3
3.2.1 特徴 3
3.2.2 中日文学作品の鑑賞 3
3.2.2.1 異類の女が「善玉役」の場合
『聊齋志異』「小翠」、『佐渡島昔話集』「鶴女房」を例として 4
3.2.2.2 異類の女が「悪玉役」の場合
『封神演義』妲己、『近世奇談全集』「老媼茶話」を例として 5
4.異類婚姻譚における男性中心の倫理観から見る文化的要因 7
4.1 儒教 7
4.1.1 主張 7
4.1.2 影響 7
4.1.2.1 中国に対する影響 7
4.1.2.2 日本に対する影響 8
4.2 仏教 9
4.2.1 主張 9
4.2.2 影響 9
4.2.2.1 中国に対する影響 9
4.2.2.2 日本に対する影響 10
5.終わりに 12
6.参考文献 13
1. はじめに
異類婚姻譚とは、人間と違った種類の存在と人間とが結婚する説話の総称である1。世界において、 異類婚姻譚は数多くある。例えば、人鬼妖狐を題材としている中国の清代の短編小説集である『聊齋 志異』、日本の異類婚姻譚の最も古い例として『古事記』の「三輸山神話」、広く知られているフラン スの説話『美女と野獣』、1942 年に公開されたアメリカの映画作品『奥様は魔女』などが挙げられる。 呉艶(2011)は「異類婚姻譚はどの国の民族にも、また時代を超えて存在するものである」と述べてい る。その原因は、異類婚が各国の政治的、宗教的、文化的思想を反映するだけではなく、作品が作ら れた時代の社会や当時の人々の考え方にも反映しているからではないだろうか。